テレビで高齢者の運転免許証の自主返納を取り上げる際に、自動車で目的地に移動する場合と、公共交通機関を使って移動する場合のコストの比較をする事があります。
でも、この比較は、不完全だと思うのです。
公共交通機関の方は、片道いくら必要と説明します。
でも、自動車は、あたかも無料で走っているような比較の仕方をします。
つまり自動車を維持するために支払う税金やガソリン代などのコストを記載して、公共交通機関の料金との比較をしていないので、自動車はタダだけど、公共交通機関に切り替えたら、これだけコストが増えるというように印象つける説明をしている事が多いように感じます。
これは、視聴者に正しく問題定義してないと思います。
公共交通機関に切り替える事で、コストが増えていることを印象づけるのではなく、自家用車を所有した時のコストと、公共交通機関を利用した際のコストと比較して説明して欲しいと思います。
それが、視聴者に分かりやすい番組作りに繋がると思います。